TCA Weekly Vol.1|コーチを支える仕組み(ミネソタ州)

 今週のストーリー

Shifting the Culture of Youth Sport by Supporting Coaches
(出典:Youth Today, Aug 14 2025) 記事を読む



アメリカのユーススポーツでは、近年「コーチの燃え尽き」「子どもの競技離れ」が同時に進んでいる。

その原因は「コーチが孤立していること」だと、ミネソタ大学の研究チームは指摘している。

多くの地域では、少年・少女チームのコーチはボランティアで、報酬はわずか。

練習の企画、保護者対応、安全管理に加え、子どものメンタルサポートまで担う。

しかし彼らを支える仕組みはほとんど存在しない。

結果として、熱心なコーチほど疲弊し、数年でチームを去ってしまう。


ミネソタ州ではこの状況を変えるために、新しいプログラムが始まった。

それは「コーチを育てる」ではなく、「コーチを支える」取り組みだ。

プログラムでは、専門家が定期的にコーチ同士のグループ対話を行う。

テーマは戦術ではなく、「子どもの接し方」「プレッシャーとの向き合い方」「親との関係構築」など。

また、心理的サポートや休養制度の導入も進められている。

このプロジェクトに参加したコーチの一人はこう語る。

「練習方法を学ぶことよりも、自分の悩みを話せる場所がこんなに助けになるとは思わなかった。」


研究者たちは、ユーススポーツの文化を変えるには、“子どもの育成を支える前に、まずコーチを支える” ことが必要だと強調する。

そしてこう結ぶ。

“If we want to change youth sport for the better,
we have to start by changing how we treat our coaches.”
(ユーススポーツを良くしたいなら、まずコーチの扱い方を変えなければならない。)


 
今週の気づき(Shinji’s Reflection)


まず「アメリカも日本も悩みは同じ」と感じました。大きなプレッシャーを受けつつも、中々相談できる相手がおらず、押しつぶされてしまうコーチというのは、どこの世界でも少なくないのかもしれません。もちろん子供たちの育成が目的ですが、そのために「コーチを支える仕組み」、「コーチの扱いを考える」というのも、とても大事な視点ですね。

Thanks for reading!

Shinji

TCA Weeklyの無料購読登録はこちらから

毎週日曜朝にコーチングやリーダシップに関する記事をお届けしています。